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8.見えるようにするライティング

「どこから、どんな光を当てるのか」を決めることがライティングです。

物を見るためには光が必要です。マサイ族の驚異的な視力があっても光がないところでは何も見えません。なぜなら人は物体に当たって跳ね返った光を見ているからです。光が全くないと跳ね返りようがないので何も見えなくなります。(ちなみに赤外線スコープは機械から赤外線を出し、物体に跳ね返って戻ってきた赤外線を映像として見ているので、周りに光がなくても物を見ることができます)

3DCGでも光がないと真っ黒な画像が作成されてしまいます。そこで光源を設定して物体に光を当てることになります。

Shadeのライティング基本

2のように光が一方向からしか当たらないと、反対側が真っ暗になります。宇宙空間で写真を撮るとこうなります。だから「月」や「スターウォーズのデス・スター」は球体なのに欠けているように見えます。

いろいろな方向から光を当てて影になる部分を減らす方がきれいに見えます。カメラマンが写真を撮るときも被写体に照明を当てたりレフ版で照らしたり、スタジオであれば白い布を壁一面に広げて、なるべく多くの光を集めようとしています。

逆に光が多すぎても失敗します。

Shadeのライティング失敗例

余分な光が当たると、だんだんと物の立体感がなくなっていき、色も明るく、白くなってしまいます。また、光源の数が増えるとレンダリング処理に時間がかかりますので、普通は基本になる光源をひとつ用意し、補助の光源を1,2個付け加えて調整します。

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3DCGの便利なところは自動的に影を計算して作ってくれるところです。Adobe Illustratorの3D機能では影もつきません。影があるとそれらしくなります。

影をなくすこともできますが、床に立っている場合は影がないと接地感が消えてしまい、下手な合成写真のようになります。

Shadeのライティング影


また、光源には色をつけることができます。光源の色を変えることによって時間を表現したり、花火やネオンのようなカラフルな光が当たっている様子を作り出せます。

Shadeのライティン光の色


3DCGの光源は、現実の照明と違って形がありません。カメラの真正面に光源を置いても画面に現れることはないので好きな場所から光を当てることができます。

Shadeのライティンスポットライト

光の当て方、色、数で物の表情を大きく変えることができます。形を作り、テクスチャを設定した物が、良く見えるようにライティングを調整しましょう。いくら調整してもイメージ通りにいかないときは、モデリングやテクスチャに戻る必要があるかもしれません。反対に上手く光を当ててやればモデリングやテクスチャで手を抜くことも可能です。


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